こんにちは ケアマネのみざいです。
グループホーム(高齢者施設)について 書いていきます。
最近ではよくグループホームという施設をよく聞かれるようになりました。
でもどんな施設が知らないという方も多いと思います。今回は働きたいけどどんな施設か分からないので不安という方むけに記事を書いています。
1.グループホームとは
1-1.グループホームの基本情報
正式には「認知症対応型共同生活介護」とし呼ばれその名の通り認知症の方に特化した施設です。認知症の人へのケアを(5人から9人)少人数で共同居住の形でケアしていきます。食事や洗濯,掃除など家事をスタッフと一緒に行いながら生活していく施設です。共同で生活することと専門の認知症ケアのスタッフがいるので認知症状が穏やかになり安定した生活と本人が望む生活を取り組んでいくことができます。
少人数で馴染みのある関係を作り認知症の人を主体者としてとらえ,個々の能力を発揮できるように環境を提供して楽しみある普通の生活を送ることができるようにすることを支援しています。
また入所者の意思を尊重して自立をサポートします。
施設によって変わりますが、基本は身体的には自立した方が多いので医療行為やリハビリなどはほとんど行われません。
1-2.グループホーム入所条件
・65歳以上で,要支援2,要介護1〜5の方が入所できます。
・施設のある市町村に住民票がある方(地域密着型サービス)
・集団生活に支障がない方
・グループホームで対応できないような病気がない方
・身元引受人を定められること
・自傷、他害の恐れがない方
1-3.グループホーム費用の相場
初期費用:0から数百万円程度
月額 :10万円〜30万円程度
初期費用は保証金入居一時金は賃貸の敷金礼金みたいなものです。
基本的には退去の時に返却されるが施設の取り決めによります。
※生活保護の方は入所できるのか
生活保護法の指定を受けた施設であれば入所可能です。
2.グループホームの仕事内容
2-1.グループホームで働くには資格は
グループホームで働く上で介護資格は必要とされていません。
生活サポートなど身体介護ができない無資格の方でも携われる仕事が多いのが理由です。ただ給料アップや仕事の内容のスキルアップ、役職などのポストを目指すのであれば将来的には資格を保有するのが望ましいです。
2-2.グループホームはどんな業務内容
食事の準備 買い出し 調理 配膳、洗濯物や掃除など家事を入居している利用者がスタッフと一緒に行います。特養や老健、有料老人ホームと違い少人数でケアを行いますのでより家庭的でその個人にあったケアができる施設になります。
その他レクリエーション、散歩、施設によっては畑仕事などできる所もあります。
・排泄介助・食事介助・入浴介助・移動介助 の介助はありますが、身体的能力は高い方が多いため見守り、声かけの方も多くいます。重度の介護を要する方は少ないので介護者の身体的負担はまだ特養や老健に比べると楽かもしれません。
勤務時間(基本の時間帯)
早出:7:00〜16:00
日勤:9:00〜18:00
遅出:11:00〜20:00
夜勤:17:00〜10:00
これは基本の時間帯です。休みはシフト制で勤務時間は施設によって若干変わると思いますが基本の時間帯はこんな感じです。休みは希望休として月2回希望できるところが多くほとんどが週休2日制です。
1日の流れ
7:00 起床 着替えや整容の介助
7:30 朝食 準備と食事 歯磨き 片付け
8:00 排泄介助など
9:00 掃除や洗濯
11:00 昼食の準備
12:00 昼食 体操 片付け
13:00 入浴 入浴介助
散歩 買い物など
15:00 おやつ レクリェーション
16:00 夕食の準備
17:00 夕食 体操 片付け
18:00 排泄介助 歯磨き
19:00 フリータイム
20:00 就寝準備 歯磨き 排泄介助
21:00 就寝
1日の流れで 早出、日勤、遅出、夜勤と4交代制で対応します。
夜間入居者は基本寝ておられますが、起きてこられる方もいますのでそのかたの対応や、定期の排泄介助に回ったり、安否確認を行います。夜勤の休憩は2時間取るところが多いです。
グループホームで働くのが向いている方
グループホームは業務がマニュアル化されていないところが多くゆっくりと時間が回り、利用者と信頼関係を築いていける場所になりますので、あまりせわしいのが好きでない方とグループホームの食事や掃除は利用者、職員がしますので家事スキルが高い方が向いています。長年家事をしてこられた方はそのままそのスキルが仕事に活かせます。
認知症の方に対して接する時の基本は聞き上手になることが重要です。なので相手の話を聞くことが好きな方が向いていると思われます。
2-3.グループホームのお給料
社会福祉法人や医療法人に限らず、民間企業でもグループホームは運営可能です。
福利厚生や待遇に関しては会社によって変わりますので十分に確認しておきましょう。
社会福祉法人や医療法人は国から補助金が多ため住宅手当など手厚い施設もあります。前にも書きましたが、給料アップや仕事の内容のスキルアップ、役職などのポストを目指すのであれば将来的には資格を保有するのが望ましいです。
2-4.グループホームで働く事のメリット、デメリット
メリット
認知症高齢者の日常生活のサポートやレクリエーションを積極的に行っているので、認知症に対する知識や理解は深まります。相手を理解しようとするので介護に関するコミュニケーション能力を高めることがでます。
料理や掃除、洗濯など家事を一緒にしたり地域の方との交流を楽しんだりとグループホームならではの楽しみがあります。それによって認知症が軽減したり、身体的能力が向上したりとそこで働く人のやりがいにもつながります。
デメリット
初めて介護する方には認知症の理解ができなくて苦労するかもしれません。初めのうちは自分の言うことが理解してもらえないので自分の感情が出てしまいそれを押さえるのが大変でしょう。認知症という病気を理解することが大切です。介助の仕方は先輩の介護士に相談しながら個々の利用者によって介助が変わりますので介助方法を確認しながら行っていきましょう。
まとめ
グループホームはアットホームで入居者の方との距離が近い施設です。資格も必要ないため初めての方でも経験を積むにはハードルは低い施設です。
初めて認知症の方に接する場合は苦労するかもしれませんが、認知症という病気を理解するれば接し方は難しくありません。しっかりと学びケアをしていけば大丈夫です。
グループホームは少人数で入居者一人一人に寄り添うことができる施設です。その分他の施設とは違い個別ケアについて考えることが多く苦労することがあるかもしれませんが、やりがいのある仕事です。
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それではこのへんで