こんにちは ケアマネのみざいです。
今日は介護福祉士の平均月収についとキャリアアップについて解説します。
1.介護福祉士の給料について
平均月収:32万円
厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果 166ページ」にてhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf
確認していますが、正直こんなにもらっているかなというのが感想です。
27万円から28万円が無難な所ではないでしょうか。介護福祉士の資格を取ってから同じ職場の現場で5年以上の経験を積んでいけば月収32万円は可能と思います。
就職したてで介護福祉士の資格をを持っていてもこの32万円という金額は難しいでしょう。特に地方になるともっと低くなります。関東の方が基本給は比較的高い傾向になります。
資格別給料
業界全体の平均賃金 (厚生労働省R2の資料からP.166)
介護職員初任者研修 301,210円
実務者研修 303,230円
介護福祉士 329,250円
社会福祉士 353,020円
介護支援専門員 368,030円
こうやって見ていくと介護福祉士以外の資格を取っていく方が給料は上がっていくのが分かります。将来キャリアアップを目指す場合の指標になります。
介護福祉士のあと介護支援専門員でもいいと思いますし、その前に社会福祉士ということもできます。それぞれ資格習得には条件がありますのでそれはまた別記事で書きます。
手っ取り早いのは介護職員初任者研修を受けて現場で働きながら介護福祉士を取るのが無難でしょうか。私の場合は無資格で特別養護老人ホームで3年働き(20年以上前です)介護福祉士を取ってその後5年働いて介護支援専門員を取りました。
まずは国家資格の介護福祉士を目指すのが福祉の業界では色々と潰しが効くと思います。
1-2.施設別の介護福祉士の給料・年収
「厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果 157ページ」にてhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf
①介護老人福祉施設(特養) 350,430円
②介護老人保健施設(老健) 338,920円
③特定施設入居者生活介護事業所(有料老人ホーム) 322,020円
④介護医療院 312,600円
⑤訪問介護事業所 306,760円
⑥介護療養型医療施設 306,420円
⑦通所リハビリテーション事業所(リハビリデイ) 305,660円
⑧小規模多機能型居宅介護事業所 287,980円
⑨認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) 287,770円
⑩通所介護事業所(デイサービス) 280,600円
平均の賃金を見ていくと特別養護老人ホームが1番給料が高いというのが分かります。ただその分、特別養護老人ホームは要介護3からの方が対象になるので体力面や介護技術においても高度な知識、技術を求められます。なので初めは介護量の少ないデイサービスやグループホームから始めてキャリアを積んで給料のいい職場に転職するという方法もあります。
平均値の給料になるので働く地域によって変わります。
1-3.年数別給料
2.介護福祉士として転職したら給料はいくら
前にも書きましたが、転職は基本的には不利になります。
例えばもの凄くやり手で引き抜きなどは給料も上がりますがほとんどの場合は下がります。
上げる方法としては介護福祉士としての働く職場を変えることです。デイサービスから特別養護老人ホームに転職は元々のベースが変わってきますので給料が上がる場合があります。
入職する前に必ず給料はいくらもらえるのか確認しておきましょう。よくあるのが以前の給料以上いただきたいと面接官に伝えてそれは考慮していきますということが多いですが、蓋を開けてみると全然安い時がりますので必ずいくら貰えるのかはっきり聞くようにしましょう。
3.今後介護福祉士の給料が上がる?
岸田総理が看護師、介護士の給料引き上げを名言
政府は補正予算案に計上した1000億円を使い、令和4年2月から介護職員の給与を月額9000円ほど引き上げる方針。岸田文雄首相はこの日の予算委員会で、その後の追加的な賃上げについても前向きな姿勢を示した。
https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-12-10-2.html
介護のニュースサイトJOINTから参照。
今回のこの岸田総理の介護士の給料引き上げは嬉しいですね。ただベースが低いのでまだまだ一般の会社員よりは年収は低いです。
今後は2025年問題あり介護職の人材確保のため微々たるものだと思いますが、給料は上がっていくと予想はされます。ただ人口が減っていくので給料が上がっても人材確保は難しくなっていくかもしれませんので、介護負担が職員1人に多くかかるかもです。
2025年問題とは
日本の人口の高齢者と現役世代の比率が高くなり、社会構造や体制が大きな分岐点を迎え、雇用、医療、福祉など、さまざまな分野に影響を与えることが予想されます。日本の人口は2025年には約800万人いる(1947-1949年生まれ)団塊の世代が後期高齢者(75歳)となり、国民の4人に1人が後期高齢者(75歳以上)という超高齢化社会になります。逆に社会保障の担い手である介護人材は減っていくため、医療、介護分野の整備や少子化対策が急務となっている問題です。
4.これから介護福祉士の資格取得を目指す方
パターン1 高校卒業後
↓
福祉系の大学を卒業後 介護福祉士養成講座1年
又は 介護養成施設2年
↓
介護福祉士資格取得
パターン2 介護職として3年働いた後
↓
実務者研修 又は 介護職員基礎研修+喀痰吸引研修後
↓
介護福祉士資格取得
パターン3 福祉系の高校 高校によって条件が変わります。
↓ 下記のURLで詳細確認お願いします。
介護付福祉士資格取得
益財団法人 社会福祉振興・試験センターより参照
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html
何がいいというのはないのでそれぞれ自分のおかれている環境で資格習得を決めていけばいいと思います。
まとめ
介護福祉士の給料は他の業種に比べて決して高いとは言えません。ただ今後は2025年に向けて人材の確保が必要になってきますので、給料は微弱ながら上がってくると思われます。介護保険が始まって20年以上が経ち正直まだまだですが介護職もやっと地位が当初に比べれば上がってきたかなあと思います。
私は上司の顔色を伺って仕事をするのではなく職人のように利用者や家族の顔を思いながらその人のためできることを考えながらするこの仕事を誇りに思います。
是非介護に興味のある方は考えてみて下さい。
それではこのへんで