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日常感じたことを書きたい ケアマネのブログ

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認知症に伴う行動・心理症状 BPSDについて

こんにちは ケアマネのみざいです。

今日は認知症のBPSDについてです。

 

認知症について

認知症は、記憶、思考、判断、言語などの認知機能が継続的に低下する病状の一群を指します。これらの機能の低下は、日常生活を送る上での能力に影響を及ぼし、日々のタスクの遂行、新しい情報の学習、問題解決の能力、時間や場所の認識、そして人々とのコミュニケーションに困難をもたらすことがあります。

認知症にはさまざまなタイプがありますが、最も一般的なものはアルツハイマー病です。他にも、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、などがあります。

認知症の原因は多岐にわたりますが、最も一般的な原因は脳の神経細胞の損傷または死です。この損傷は、脳の特定の部位に集中し、時間とともに広がることがあります。その結果、脳の機能が低下し、認知症の症状が現れます。

現在のところ、認知症は治療不能であり、進行を遅らせることが可能な場合もありますが、根本的な治療法はまだ見つかっていません。しかし、認知症の管理は可能であり、薬物療法、身体活動、栄養、社会的交流、認知訓練などを通じて、患者の生活の質を改善することができます。

 

BPSDとは

BPSDとは「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の略で、認知症に伴う行動・心理症状を指します。この用語は、記憶障害や思考能力の低下などの認知的な症状だけでなく、認知症患者が経験する可能性のある様々な非認知的な症状を包括しています。

BPSDには、以下のような行動や心理的な症状が含まれます:

  • 焦燥、不安、抑うつ
  • 精神病様症状(例:幻覚、妄想)
  • 社会的、性的な行動規範の逸脱
  • 不眠や昼夜逆転
  • さまよう行動、行き場をなくして徘徊する行動
  • 騒動を起こす行動(例:叫び、攻撃的行動)

これらの症状は認知症患者本人だけでなく、介護者にも重大なストレスを与え、介護の難しさを増大させます。これらの症状に対する適切な対策と治療は、患者とその家族の生活の質を向上させるために重要です。

治療法は個々の症状やその重症度、患者の全体的な健康状態などによりますが、薬物療法と非薬物療法(生活習慣の改善、行動療法、認知療法など)の両方があります。

 

BPSDを防ぐ特に具体的な例

BPSD(認知症に伴う行動・心理症状)を防ぐための具体的な方法は患者の個々の状況によりますが、以下に具体的な例をいくつか示します:

  1. 環境を整える: 家具の配置をわかりやすくする、危険な物を取り除く、明るい照明を確保するなど、生活空間を安全で使いやすい環境にすることは重要です。また、特に夜間に不安を感じる患者には、ナイトライトを提供すると良いでしょう。
  2. ルーチンを作る: 朝起きてから夜寝るまでの一日の流れを予定表に書き出し、これを患者が見える場所に掲示することで、一日の流れを把握しやすくすることができます。
  3. 適度な運動: 患者が好きな運動を一緒に行うことで、ストレスを軽減し、良好な睡眠を促進します。散歩や軽いストレッチ、ヨガなどが適しています。
  4. 健康的な食事: 患者が好きな健康的な食事を一緒に準備し、食事時間を楽しいものにすることで、栄養状態を良好に保つことができます。
  5. 社会的な交流: ご近所さんや友人との定期的な訪問や、地域のデイサービスに参加することで、社会的な交流を維持します。
  6. 趣味や活動: 患者が以前楽しんでいた趣味や活動を一緒に楽しむ。例えば、音楽を聴く、絵を描く、庭いじりをするなどです。
  7. 薬物療法: 患者の症状に応じて、医師と相談して適切な薬物療法を決定します。
  8. 感情の扱い: 患者が怒ったり不安になったりした場合、その感情を否定するのではなく、理解し、共感する態度を持つことが重要です。また、患者が落ち着くための手段を見つけることも大切です。たとえば、落ち着く音楽を流す、お気に入りの写真を見せるなどです。

 

それではこのへんで